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オペラ大好き!『VIVA!OPERA』2016年12月号

プログラム内容

オペラ大好き!『VIVA!OPERA』vol.20
~蝶々夫人特集~

 日本、そして世界各地のオペラの最新情報から、気軽にオペラを楽しむツボなどを、お伝えしているオペラ専門番組「オペラ大好き!『VIVA!OPERA』」。
 この番組は、写真と文章で東京を中心にオペラを報道していくサイト「オペラ・エクスプレス」のサポートでお送りしています。

 今月は「今、来ているオペラ!」ということでプッチーニ作曲《蝶々夫人》の特集です。
 昨年末、12月7日のスカラ座シーズンオープニングはプッチーニの《蝶々夫人》でした。
 スカラ座では112年ぶりのスカラ座初演版の上演でした。
 1904年2月17日の初演は大失敗だったそうです。
 プッチーニはその後、このオペラを改作し1907年には現行版の楽譜が出版されています。
 当時の大失敗はプッチーニと彼が所属する音楽出版社リコルディの反対勢力による仕組まれたものだと言われています。
 今この初演版を鑑賞することにより、《蝶々夫人》という作品の個性がよりはっきりと理解出来ます。
 《蝶々夫人》は日本を描いた名作ですが、さまざまな鑑賞の仕方が可能。
 今日に至るまで世界中で上演されている《蝶々夫人》の魅力とは?




2月には日本でも《蝶々夫人》の注目公演があります!

*全国共同制作《蝶々夫人》

金沢(1/22)、大阪(1/26)、高崎(2/4)、東京(2/18、19)の四都市で共同制作された《蝶々夫人》が上演中。
ピーター・ブルックの薫香を受けヨーロッパで活躍する俳優、演出家の笈田ヨシが日本で初めてオペラを演出する事で話題となっています。
笈田は最近ではマーティン・スコセッシ監督の映画「沈黙」にも出演。
指揮はミヒャエル・バルケ、出演は蝶々さんに中嶋彰子(東京は小川里美と中嶋のダブル・キャスト)、ピンカートンにロレンツォ・デカーロ、シャープレスにピーター・サヴィッジ他。
NHK連続テレビ小説「花子とアン」で活躍したサラ・マクドナルドもケイト役で登場!
くわしくはこちらから。
 ・金沢公演
 ・大阪公演
 ・高崎公演
 ・東京公演

*新国立劇場《蝶々夫人》(2/2~2/11)

2005年から上演されている栗山民也演出の人気舞台が新国立劇場で再演。
安藤赴美子のタイトルロールは日本女性の悲恋を描くのに最高のキャスティングと期待されている。
指揮はフィリップ・オーギャン、ピンカートンはリッカルド・マッシ。
シャープレスは甲斐栄次郎他。
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*オペラ・カンパニーLe Vociによる《蝶々夫人》(2/22、23)

指揮者の安藤敬が率いるカンパニーLe Voci、今回はピアノと弦楽四重奏団による《蝶々夫人》の全曲上演。
演出はベテランの中村敬一、ピアノは名手、服部容子が担当。
蝶々さんは上木由里江(2/22)と津山恵(2/23)、ピンカートンは川野浩史(2/22)と山田精一(2/23)、シャープレスは高田智士(2/22)と岡元敦司(2/23)が出演。
渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
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出演者

・井内美香(オペラ・エクスプレス)

 音楽ジャーナリスト。イタリアに20年以上在住し、オペラに関する執筆、通訳、コーディネートの仕事に携わった。現在は東京在住。オペラ写真家の長澤直子と始めたオペラの総合サイト、オペラ・エクスプレス他で執筆中。著書に「バロック・オペラ その時代と作品」(共同執筆/新国立劇場情報センター)がある。

・斎藤茂(OTTAVA)

オンエア楽曲

02:54 プッチーニ / 歌劇「蝶々夫人」~第1幕 導入曲
13:07 プッチーニ / 歌劇「蝶々夫人」~第2幕 ハミング・コーラス
29:10 プッチーニ / 歌劇「蝶々夫人」~第2幕 ある晴れた日に

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